はい!今日は、沼津魚市場の第3回目です。
ご紹介するのは、活魚売場。
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このたくさんの水槽のなかに、ピチピチの生きた魚がところ狭しと泳いでいます。
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もちろんこちらも、れっきとしたセリ場ですので、みなさん泳いでるお魚を鑑賞しているのでは、
ありません。品定めです。
この日いた魚は、
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イシダイ。
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タコ。
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ヒラメとカサゴ。
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イセエビです。
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見づらいですが、こちらは、カワハギ。
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そして、タイですね。
このほかにも多くの魚たちが水槽の中を泳いでいます。
ここでセリ落とされた活魚は、いったん別の水槽に移されます。
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そして・・・・。
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キャー!
初めて見たときは、年甲斐もなく黄色い叫び声をあげてしましました。
こう見えても、乙女なもので・・・。
これが、活魚の活け締めです。
魚によってもやり方が違うんですが、写真のように頭から包丁を入れて即死させ、その後、
尻尾の付け根にも包丁を入れ、血を抜きます。
写真からは伝わりませんが、お魚の最後のあがきでしょうか、とにかく暴れます。
ですから、包丁を大きく振りかざし、一気に頭へと振り下ろし一撃で仕留める必要があります。
毎日この仕事をしている職人さんでさえ、この瞬間は、気を使うそうです。
そりゃそうですよね。一撃で仕留められなければ、お魚が苦しむことにもなるし、自分の手を
切ってしまうこともあるでしょうし、何より変な所に包丁が入ってしまえば商品価値が低下して
しまいますからね。
本当に大の大人が、渾身の力を込めて包丁を振り下ろしているので大変、危険な仕事です。
そして、この細い針金のようなもの、見えますか?
sinkei - コピー
これを頭の方から、尻尾の方から脊髄に沿って、グイグイ中に出し入れするんです。
これが神経締めです。
この一連の処理で魚の鮮度が保たれるのです。
活魚と言うとお店の水槽に入ったあれでしょ、と思いがちですが、こうすることによって
水槽がなくても、いつまでもお魚を鮮度のいい状態で保つことができます。
これも活魚なんです。
適切に処理された魚は、死んでいても鮮度がいい!のです。
セリ終了後、この光景を見ると、私たちは、他の命をいただいて生きているんだ、といつも
心に刻みながら埼玉へ戻ってくるんです。
だから、セリ落としたお魚達は、骨の髄まで食べつくせるよう調理をしています。
全てをいただく、これが他の命を奪う者の義務、お魚達への、せめてもの償いですよね。
今日も明日もお魚達に感謝しながら、埼玉の皆様へ美味しいお料理をご提供しなきゃね。
目指すは、埼玉の漁港!
合言葉は、埼玉に海を!
最後までありがとうございました。