今回は、ちょっと真面目なお話です。
「今年は、鰹が不漁!」
「例年の20分の1の水揚げ!」
なんてニュースが話題になってますね。
鰹漁のさかんな高知市では、水産庁と漁業者との意見交換会が、
先日、開かれたそうです。
そこでのお話によると、不漁の原因は、インドネシアやフィリピン周辺での熱帯域で
各国の巻き網漁による漁獲高が急増している、
そして、日本近海の海水温が平年より低いため、鰹の北上が遅れている、
ことが原因として考えられるということでした。
う~ん、困りますね~。これが、毎年つづくようだと。
絶対困りますね~。鰹を皆様にご提供できないなんて・・・・・。
もうすでにこのニュースの通り、沼津魚河岸でも影響を受けており、
入荷される量は、少なく、値段も高騰しております。
ここで鰹について豆知識。
鰹は、赤道付近の南方で産卵し、ある程度の大きさに成長すると、黒潮にのって、
日本の太平洋岸を北上していきます。
だから、熱帯域で乱獲されてしまうと、日本では不漁になってしまうのですが、
この北上をしている魚が、いわゆる「初鰹」です。
因みに秋から同じルートを逆に南下していく鰹が「戻り鰹」です。
鰹は、毎年、北上と南下を繰り返している魚なんです。
今の時期獲れる初鰹は、戻り鰹に比べると脂はのってませんが、
その分、身がキリっと引き締まっており、さっぱりとした味わいが特徴なんです。
江戸時代には、「女房を質に入れてでも食べたい」なんて言われてたそうですが。
全く粋な江戸っ子も、女房を質になんて失礼ですよね。
そうまでも、春から何度となく初鰹が入荷されております。
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入荷された初鰹は、刺身やにぎりにして、お客様へご提供させていただいています。
ちょっとピントがあってない写真でわかりにくいかもしれませんが、
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時速100キロを超えるスピードで泳ぐこともあるらしい鰹、ウロコも硬く頑丈です。
ですから、鰹のウロコは、包丁でそいじゃうんです。
私もお恥ずかしながら知りませんでした。
当店の板前にこの時、教えてもらいました。
また色が黒くなることで敬遠されがちな血合いですが、
人間の体に必要な鉄分を多く含んでいるそうです。
貧血気味な人は、積極的に食べたいですね。
いずれにしてもこの不漁のニュース、注意深く見守って行きたいと思います。
おいしい初鰹を皆様にお届けできなくなることだけは、なんとしても避けたいところです。
海のない埼玉でも新鮮な魚介類を気軽にお召し上がりいただきたい。
これがそうまの目標です。
目指すは、埼玉の漁港。
合言葉は、埼玉に海を!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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